年度替わりを迎える3月・4月や生活環境に変化がある時などのタイミングで、家計や生活費を見直す方は多いのではないでしょうか。そうでなくとも、ここ数年の新型コロナウイルスの影響によって生活環境の変化を余儀なくされたことで見直したという方もいらっしゃったはず。
そこで今回は20代~60代の方を対象に「家計(生活費)の見直しに関するアンケート」を行い、ここ最近の節約意識を調査しました。
いまだ収束の兆しが見えない世界的な新型コロナウイルス。ここ1、2年で家計や生活費を見直したかについて伺ってみたところ、約半分の方が「見直した」もしくは「見直そうと思っている」ことが分かりました。
家計や生活費を見直した理由も伺ってみたところ、やはり新型コロナウイルスによって直接的な影響を受けたこと、あるいは先が見えない不透明な状況から、将来や老後に不安を感じて見直すきっかけにつながったことも分かりました。
ここ最近の生活環境の大きな変化から「家計や生活費を見直したい!」という方が増えているものの、実際にどこから手をつけたらいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。そこで続いては、実際にみなさんが見直したいと思う出費について詳しく伺ってみることにしました。
傾向を見ていくと、食費・水道光熱費・日用品と言った「おうちでかかる出費」を見直したいという方が多い印象でした。これは外出自粛や在宅ワークなど、おうち時間が増えたことによって、これまで以上に家での食費や固定費が家計を圧迫している状況が考えられます。
次に、現在かかっている出費をどのくらい減らしたいのかについて伺ってみたところ、月額で5,000円~3万円くらいの出費を抑えたいと考える方が多いことが分かりました。月に1万円でも年間で12万円。仮に2万円を貯金に回すことが出来れば年間24万円になりますから、家計や生活費を見直す価値は大いにあると言えるのではないでしょうか。
家計や生活費を見直す際には、まずは収入と出費を把握するための「家計管理」が第一歩。とはいえ、いざやってみると思った以上に大変で挫折してしまう方も少なくありません。
普段どのように家計管理をしているのか伺ってみたところ、約3割の方は「何もしていない」ことが分かりました。
いざ家計簿をつけるとなれば、毎日のことですから面倒に感じてしまうのは仕方ないもの。回答にも見られるように、クレジットカードや銀行で生活費をまとめて管理したり、最近ではスマホでレシートを撮影するだけで家計簿がつけられるアプリ等もありますので、色々と試して「これなら続けられそう」と思える自分に合った家計管理の方法を見つけてみてはいかがでしょうか。
最後に、みなさんがこれまでに実践したことのある節約術について伺ってみたところ、最も多かった回答は「ポイントを効率よくためる」でした。
節約を考える際には「出費を抑えること」に目がいきがちですが、必要な物を購入しながら賢くポイントためるのも立派な節約術の1つです。
ポイントがたくさんつく日を狙ってまとめ買いをしたり、インターネット通販を使い分けたりすれば、家計管理も楽になりますし、思った以上に無駄な出費が抑えられますので、家計管理が苦手な方ほど日々の生活にポイ活を取り入れてみてはいかがでしょうか。
また、おうち時間が増えている今だからこそ、家の中でよく使うものに目を向けてみるのも良いかもしれません。例えば、シャワーや蛇口を節水用に変えてみる、手洗いから食器洗い乾燥機に変えてみるなど、これだけで水道費は年間数万円の節約になることもあります。
食費に関しても、コロナ禍でデリバリーや宅配サービスが充実したことで、外食の機会は減ったはずなのに、月の出費が変わらない、あるいは逆に増えてしまったご家庭もあるかもしれません。そのため、食費はトータルの金額だけではなく、何に使ったのか内訳をしっかり見ることが、無駄な出費を抑えるポイントです。
ただ我慢をするのではなく、「良いお金の使い方をして、快適な生活にも節約にもつながる方法を考える」。こうすることで日々の家計管理も楽しくなってきますので、これを機会に早速はじめてみてはいかがでしょうか。