敬老の日のプレゼントは何がうれしい?
おじいちゃんおばあちゃんに聞いてみた!
目次
9月16日は「敬老の日」。人生の先輩方に敬意と感謝を伝える日です。皆さんは敬老の日に、然るべきお相手に気持ちを伝えるご予定はありますか?伝え方にも様々ありますが、プレゼントを贈るという方法をとる方が多いのではないでしょうか。
しかしながら、「年配の人が好むものが分からない」「そもそも敬老の日って何歳から祝えばいいの?」という心配もあるかと思います。
今回は、60歳以上の男女に対して、「敬老の日にプレゼントをもらった経験」について様々なアンケートを実施した結果わかった、本当に喜ばれるプレゼントを発表します。
敬老の日、ってそもそもどんな日?実はとても“自由な日“だった
「敬老の日」と聞くと、「おじいちゃんおばあちゃんに感謝する日」というイメージの方が多いのではないでしょうか。
しかし、敬老の日の本来の主旨とは「長年社会に尽くしてきた方を敬い、長寿をお祝いする」ことであり、孫から祖父母に感謝をする、というのはその趣旨の一環にすぎません。家族以外でも、長く生きている方を敬ってお祝いしても良いのです。
実際、60歳以上の男女で未婚の方においても、「敬老の日にプレゼントをもらったことがある」と答えた方が12.4%いました。
敬老の日にプレゼントをもらったことはありますか?
(60歳以上の未婚男女)
では、“長く生きている”とはどれくらいの長さを表すのでしょうか。孫から祖父母へという縛りがなくなった以上、大体の方が「60~65歳くらいかな?」とイメージされるのではないでしょうか。
そのイメージは間違いでもありませんが、正解でもありません。
実はこの年齢についても明確な定義はなく、一般的な目安では定年の年齢以上とされています。現代の日本であれば「65歳以上」となりますが、何しろ決まりはないので、65歳以下でも大丈夫なのです。
「○○の日」などの祝日の定義をしっかり守っている!という人は少ないとは思いますが、想像よりもずっと「敬老の日」とは自由な日なのです。
敬老の日の主旨が分かったところで、次項からは、60歳以上の男女における敬老の日の経験についてのアンケート結果を発表していきます。
60歳以上の男女、敬老の日にプレゼントをもらった経験「ない」が圧倒的!
60歳以上の男女に、「敬老の日にプレゼントをもらったことはありますか?」というアンケートを実施したところ、なんと70%以上もの男女が「ない」と答えた結果となりました。
敬老の日にプレゼントをもらったことはありますか?
(60歳以上の男女全体、×世代別割合)
しかしながら、70歳未満と70歳以上とで分けて見てみると、敬老の日にプレゼントをもらったことのある割合に、大きく違いがあることが分かりました。
70歳以上の男女においては44.5%と、半数近くの方が敬老の日にプレゼントをもらったことがあるのに対し、70歳未満の男女においては、90%近くの方が敬老の日にプレゼントをもらったことがないようです。
では、実際には何歳から祝われることが多くなるのでしょうか。そこで次項では、「敬老の日のプレゼントを初めてもらった年齢」について調査した結果を発表します。
敬老の日でお祝いが始まるのは、大体何歳ごろ?
敬老の日に初めてプレゼントをもらったのは何歳ころ?
敬老の日にプレゼントをもらったことがある60歳以上の男女の中で、「初めては60代」という回答が67.8%と、最も多い結果となりました。前項の調査で、70歳未満の90%近くが敬老の日にプレゼントをもらったことがないと答えている結果と、矛盾しているように見えます。現在70代の方が60代だった時代は、今よりも敬老の日のお祝いが盛んだったのかもしれませんね。
では、もらった時の気持ちとはどんなものなのでしょう?つまり、自分が敬老の日に祝われる立場になったのだと認識した時、人々はどのような感情を抱くのでしょうか。人から労われたりプレゼントをもらえたりするのは嬉しいことですが、「もうそんな年か…」と切なくなる方もいるかもしれません。
そこで、敬老の日のプレゼントを始めてもらった時の感情についてアンケートを実施しました。次項をご覧ください。
はじめての敬老の日、どんな気分だった?
敬老の日にプレゼントをもらったことがあると答えた方に、「初めて敬老の日にプレゼントをもらった時、あるいは、祝ってもらった時、どのように感じましたか?」というアンケートをとりました。 あらかじめ用意した回答の内容は「素直に嬉しかった」「自分がもうそんな年になったのか…と感慨深く、嬉しくなった」「自分がもうそんな年になったのか…と思い知り、切なくなった」「嬉しくもあり、切なくもあった」の4つです。 回答の割合は、70代未満においても70代以上においても、同じ結果となりました。
初めて敬老の日にプレゼントをもらった時、あるいは、祝ってもらった時、どのように感じましたか?
いずれの年代においても「素直に嬉しかった」という回答が最も多く、全体で48%でした。またその次には、「自分がもうそんな年になったのか…と感慨深く、嬉しくなった」という回答が多く、22.6%でした。これらの好印象な回答が60%以上を占める結果となり、敬老の日の思い出はポジティブなものが多いようで、何よりですね。
もし、「家族ではないけど日ごろからお世話になっている人にプレゼントを差し上げたいけど、かえって失礼にならないかな…」と不安な方がいるようであれば、ひとまずは安心してプレゼントを選んで良いようです。
では、肝心のプレゼントはどう選べばよいのでしょうか。
いよいよ次項から、本当に喜ばれる敬老の日のプレゼントを紹介します。
本当に喜ばれる敬老の日プレゼントランキング!
敬老の日にプレゼントをもらった経験がある60代以上の男女に対して、「今まで敬老の日にもらったプレゼントで、何が一番うれしかったですか?」というアンケートをとりました。
その結果が以下の図です。
今まで敬老の日にもらったプレゼントで、何が一番うれしかったですか?
1位・2位 王道!「食べ物系」
1位:飲食物(ケーキ、お酒、ご当地おつまみなど)19.6%
2位:ランチあるいはディナーなど、外食 16.1%
1位・2位になったのは飲食に関わるものでした。
以前の記事「今年はどうする?2018年母の日プレゼントランキング!」や「今年こそ「ありがとう」を伝えませんか?男女別 父の日プレゼントランキング!」での調査でも、飲食は常に上位にランク入りしてきました。形に残るプレゼントよりも、送る側ももらう側も気を遣いすぎずに済むというメリットがあると言えます。
また、お相手があなたのおじいちゃんおばあちゃんであれば特に、外食などを通して「一緒に食事ができること・同じ時間を過ごせること」自体を喜んでくれるでしょう。何より、自分では普段買わない高価なお菓子をもらったり、高級なレストランでごちそうしてもらえたりするのは特別感があり、どんな人でも嬉しいですよね。
3位 ちょうどいい距離感がミソ?「手紙」13.1%
3位に入ったのは「手紙」でした。母の日や父の日のプレゼント調査では3位入賞は果たせなかったものですが、想像してみると納得できる理由があります。それは、母と子や父と子における距離感よりも、祖父母と孫における距離感の方が、「ちょうどいい」場合があるということです。
皆さんにも、「毎日顔を合わせているお母さんやお父さんには言えない悩みやわがままを、たまに会うおばあちゃんやおじいちゃんになら言えた」という経験はありませんか?
母の日や父の日のプレゼント調査でランク入りしなかった「手紙」が、敬老の日のプレゼント調査で3位になったのは、お父さんやお母さんに対して改まって手紙を書くのは恥ずかしいけれど、おじいちゃんやおばあちゃんに対しては素直に伝えられる、ということなのかもしれませんね。
また、本記事の初めに触れたように、敬老の日は家族間以外でも行われることです。手紙という家族同士では照れくさいプレゼントも、他人同士であれば良い意味で楽にすることができるのでしょう。
4位 男女での差に注意!「服、鞄」12.5%
次に多かった回答は「服、鞄」であり、男女で大きく差が出ました。下の図をご覧ください。
男性における「服、鞄」の回答数が圧倒的に多いことが分かります。そして、女性においては「服、鞄」を一番うれしかったと回答した方は少なめのようです。
女性の方が、身に着けるものに対するこだわりが強いのかもしれませんね。好みでないものを贈ってしまうと、かえって気を遣わせてしまう可能性もあるので、注意が必要です。
また、一緒にショッピングへ出かけて、ご本人のリクエストの品を買うというのもお相手に本当に喜んでもらうための一つの手です。その場合は、お相手がサプライズを好む方なのか、現実的な方法を好む方なのかを見極めることが大切でしょう。
5位 真心こめて。「手作りのもの」10.7%
5位になったのは「手作りのもの」でした。手作りのものはより真心が伝わる素敵なプレゼントです。学生の方などは特に、お財布事情も考慮して、プレゼントは手作りにしたいと考えることもあると思います。
手作りのものは「最終的に処理に困ったり、変に気を遣わせたりしてしまわないかな…」という懸念もつきものですが、心を込めて作れば、お相手はきっと喜んでくれるはずです。
誰かが自分のために一生懸命考えて選んだプレゼントや、作ってくれたプレゼントを、迷惑に思う人は少ないでしょう。特に、敬老の日に関しては、その心配は杞憂に終わる場合がほとんどだと言えそうです。その理由は、次項にて解説します。
そのプレゼント、本当に喜ばれている?
次に、敬老の日のプレゼントで「あまりうれしくなかった(困った)もの」をアンケートしてみました。結果は以下の通りです。
今まで敬老の日にもらったプレゼントで、あまりうれしくなかった(困った)ものはありますか?
約9割の人が「嬉しくなかったものはない」と回答しています。 手作りのもの/買ったものに関係なく、あなたが心を込めて選んだ敬老の日のプレゼントを、喜ばない人はいないのではないでしょうか。安心して、あなたがプレゼントしたいと思うものを贈りましょう。
敬老の日「今年はコレが欲しい」リクエスト!
最後に、60歳以上の男女に「今年」、敬老の日のプレゼントには何が欲しいですか?」というアンケートを実施しました。回答結果は以下の通りです。
今年、敬老の日のプレゼントには何が欲しいですか?
「どんなものでも嬉しい」という回答が30.4%と最も多く、前項における「嬉しくなかったものはない」という回答が最多だった点と通ずる結果となりました。
次に多かったのは、「ランチあるいはディナーなど、外食 25%」「飲食物(ケーキ、お酒、ご当地おつまみなど) 19%」と、食べ物系のリクエストとなりました。これらの2つは、「本当に喜ばれる敬老の日プレゼントランキング」の項でも堂々の1位となっており、やはり外せないプレゼント候補となるようですね。
また、その次に多い回答は「旅行 13.7%」でした。
こちらは「本当に喜ばれる敬老の日プレゼントランキング」の項でランク入りしませんでしたので、これまで敬老の日で“旅行”をプレゼントでもらった経験のある方は、そもそも少なめだったと言えるでしょう。
「“物”のプレゼントはもうネタ切れ!」と悩んでいる方、今年は“旅行”を検討してもよさそうですよ。落ち着いた雰囲気の温泉旅館などに連れて行ってあげたら、きっと喜ばれるのではないでしょうか。
敬老の日には、長年社会に貢献してきた人生の先輩を労い、長寿をお祝いしよう
敬老の日は、「お祝いする相手に年齢の縛りはない」「家族である必要はない」という、自由な祝日です。今回の調査では、祝ってもらう立場の方も「どんなプレゼントでも嬉しい」と回答していますし、贈るプレゼントだって自由なのです。
家族だけでなく、日頃お世話になっている人やご近所の人など、あなたが敬愛する人生の先輩に、「お疲れ様」という労いと「これからも長生きしてくださいね」という気持ちを込めて、今年はプレゼントを贈ってみてはいかがでしょうか。