テレワークの快適な環境作りのヒントに!
みんなの工夫や便利グッズをご紹介
働き方改革を実現するための施策の1つとして、普及を推進しているテレワーク。
「テレ=離れた所で」と「ワーク=働く」をあわせた造語で、情報通信技術を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことを言いますが、今年に入ってから新型コロナウィルスの影響でテレワークを開始したという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、全国にお住まいの20-59歳の男女に「テレワークに関するアンケート」を実施し、現在のテレワークの実施状況や率直に感じているメリット・デメリットなどを伺いました。
アンケート結果を元に、より快適にテレワークをおこなうためのヒントや仕事の効率がアップするおすすめの便利グッズなどをお伝えしていきますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
目次
- 現在のテレワークの実施状況を調査!
- どんな場所でテレワークをしているの?
- 自宅(在宅勤務)でテレワーク!みんなはこんなメリットを感じている
- 課題も多い!自宅(在宅勤務)のテレワークで率直に感じるデメリット
1.仕事と日常生活を分けることが難しい
2.会社にいる時のような作業環境が実現しにくい
3.健康管理がしにくい・生活が不規則になりやすい - 快適にテレワークをおこなうための工夫・アイデア
オンとオフの切り替えを管理する
限られたスペースで「仕事空間」をクリエイトする - 快適なテレワークに欠かせない便利グッズ・おすすめアイテム5選
PCモニター・モバイルディスプレイ
ワイヤレスイヤホン・ヘッドホン
ワイヤレス充電器
ワイヤレスキーボード・ワイヤレスマウス
腰痛防止クッション - テレワークのメリットを活かして仕事の生産性を高めていくために
現在のテレワークの実施状況を調査!
「2020年8月現在、何%くらいの方がテレワークをしていると思いますか?」と聞かれたとき、どれくらいの数字を思い浮かべるでしょうか。
実際に20歳以上の社会人を対象としたアンケートを取ったところ、以下のような結果となりました。
アンケート結果では、最もテレワークをおこなっている比率が高い30代男性の採用率が22.7%、アンケート対象者全体で見ると13.9%でした。想像していた数字と比べていかがだったでしょうか。
テレワークをおこなっていないという方に、『テレワークをおこなっていない理由は何ですか?』という質問もした所、以下のような結果になりました。
- テレワークが実施できない業種である(医療・介護職、建築業、運送業、接客業など)・・・57.8%
- テレワークで作業ができる業務ではない(製造・研究・開発部門など)・・・15.6%
- 職場においてテレワーク制度が整備されていない・・・9.7%
- 過去にテレワーク制度はあったが、現在はなくなった・・・3.3%
- 上司がテレワークに消極的なため、おこないにくい・・・1.2%
- テレワークをおこなう場所がない(自宅が狭い・自宅にネット環境がないなど)・・・1.0%
- 過去にテレワークをおこなった時、業務に支障が出た・・・0.4%
このように7割以上の方は、テレワークが実施できない業種、あるいはテレワークでは作業ができない業務に就いていることがわかりました。
他の理由としては、テレワークは許可されているものの、仕事をする場所や作業効率など、働く環境が整っていないためテレワークを実施していない、あるいは過去におこなっていたけどやめてしまった、という方もおられます。こうした結果から、テレワークという働き方には、まだまだ課題がみられることがわかります。
では、現在テレワークをおこなっている方はどのような環境で仕事をしているのか。また、テレワークに対してどのようなメリットやデメリットを感じているのか。その辺りの実情について色々と質問をしてみました。
どんな場所でテレワークをしているの?
まずは、どのような場所でテレワークをすることが多いのかについて伺ってみました。
ご覧のように、自宅(在宅勤務)でテレワークをしている方がほぼ100%であることがわかりました。
未だに外出しにくい状況が大きく関係していると推測できますが、これを差し引いても、インターネット環境やお客様とのやり取り、費用面まで考えると、会社員が自宅以外でテレワークをするのは難しいと考える方が多いと言えそうです。
では、自宅(在宅勤務)でテレワークをされている方は、どのようなメリット・デメリットを感じているのでしょうか。それぞれの回答結果から、テレワークの実情を探っていきたいと思います。
自宅(在宅勤務)でテレワーク!みんなはこんなメリットを感じている
まずテレワークのメリットを伺ってみた所、通勤時のストレスが少なくなった方や時間に余裕を持てるようになったと感じている方が多くみられました。「出社する必要がない」という働き方は、精神的にも肉体的にもプラスの面が大きいことがわかりますね。
また、20代~30代の男性からは、「家事や育児、介護との両立がしやすくなった」という回答も比較的多くみられました。今後テレワークがもっと普及して、夫婦の間で家事や育児に余裕が出てくれば、女性の社会復帰や少子化対策の後押しにつながるメリットも生まれてきそうですね。
課題も多い!自宅(在宅勤務)のテレワークで率直に感じるデメリット
続いて、自宅(在宅勤務)でテレワークをおこなうデメリットについて伺ってみました。
この回答結果の傾向を見ていくと、自宅(在宅勤務)でテレワークをする場合には、大きく3つの課題があることがわかってきました。
1.仕事と日常生活を分けることが難しい
最も課題となっているのは、仕事と日常生活を切り分ける難しさのようです。勝手の分かる自宅だからこその誘惑に負けてしまう、出社しないことにより緊張感が薄れる、家族やペットがいて集中できない、といった回答が多くみられました。
会社のように専用のワークスペースが確保できないことが、仕事と日常を切り離すことを一層難しくしてしまっているようです。
2.会社にいる時のような作業環境が実現しにくい
仕事自体の作業効率もテレワークでは課題の多い点と言えるでしょう。回答結果からも、まだ紙ベースのやり取りを必要とする仕事が多いため、コピーや印刷ができないと仕事が思うようにはかどらないのが現状のようです。
また、チャットやWebツールだと思うように意思疎通ができないといった、コミュニケーションの難しさもテレワークならではの課題と言えます。
3.健康管理がしにくい・生活が不規則になりやすい
「出社する必要がない」というメリットが、かえってデメリットになってしまうのが健康面です。一般的に、片道1時間の通勤移動で一日に消費するカロリーは約200 kcal、移動の多い方だと500 kcal以上になる場合もあるようです。これが在宅勤務になると0になってしまうわけですから、運動不足になってしまうのも当然のことです。今回の回答でも、体を動かす機会が減って太ってしまったり、長時間のデスクワークで肩こりや腰痛がひどくなってしまったという方も多くみられました。
ただでさえ、外出しにくい状況が続いていますので、「自宅でおこなう健康づくり」の意識はしっかりと持っておきたい所です。過去の調査レポートで、「おうち時間における健康習慣・運動習慣」のテーマを詳しく取り上げていますので、健康や運動不足が気になる方は、ぜひ参考にしてくださいね。
参考:「おうち時間」で健康に。健康習慣に変化はある?
快適にテレワークをおこなうための工夫・アイデア
このようにメリットはあるけれど、まだまだ課題も多いテレワーク。続いては『あなたがテレワークを快適におこなうために、工夫していることは何ですか?』という質問をしてみました。
この回答結果の傾向を見ていくと、快適にテレワークをおこなうためのヒントがわかってきました。
オンとオフの切り替えを管理する
デメリットでお伝えしたように、テレワークは日常生活との切り替えが難しい働き方です。
- 仕事が終わったら、パソコンの電源を完全に落とすようにしている・・・36.1%
- 通勤時間に合わせて外を散歩するようにしている・・・12.0%
- 時間を区切って運動をするようにしている・・・7.2%
こうしたオンとオフの切り替えを自分で上手に管理することが、より快適にテレワークをおこなう上で大切になります。
会社で仕事をしている時のような緊張感やメリハリをつけるために、テレワーク用のタイムスケジュールを組むのも効果的と言えるでしょう。
限られたスペースで「仕事空間」をクリエイトする
仕事の空間が限定されてしまうという点も、テレワークでは大きな課題になります。
実際に自宅(在宅勤務)でテレワークをされている方に「自宅のどのような場所で仕事をすることが多いですか?」という質問をしてみた所、仕事専用の書斎や個室があるという方は、全体の約25%と少ないことがわかりました。
このように限られたスペースの中で、いかに集中できる空間を作れるかについても、快適なテレワークをおこなうためには大事なポイントとなります。
- 集中できるBGMや音楽をかけている・・・14.5%
- 仕事道具をひとまとめにしておけるバッグやかごなどを使っている・・・12%
- 場所を変えながら仕事をするようにしている・・・7.2%
まずは、こうした今ある環境の中で、快適に仕事ができる空間作りをしていきましょう。
また、自宅の仕事空間を作るにあたっては、一度部屋の片付けや掃除をするのも効果的です。過去の調査レポートで「断捨離」について取り上げましたが、ものを捨てる・手放すことによって、新たな空間が作れるだけでなく、心身もスッキリする事にもつながりますので、試してみてはいかがでしょうか?
快適なテレワークに欠かせない便利グッズ・おすすめアイテム5選
快適なテレワークをおこなうための環境作りは、グッズやアイテムの力を借りるのもおすすめです。
最後に、『あなたが現在使っているテレワークには欠かせない「便利グッズやアイテム」は何ですか?』という回答結果から、おすすめのグッズ・アイテムをご紹介します。
PCモニター・モバイルディスプレイ
テレワークではノートパソコンを使っている方が多いと思いますが、画面の大きさは作業効率にも重要なポイントです。PCモニターやモバイルディスプレイをサブモニターとして活用すれば、調べ物やweb会議をしながら資料作成もできるので便利です。
ワイヤレスイヤホン・ヘッドホン
テレワークでは、web会議システムでの社内ミーティングやお客様と商談する機会も多くなります。周囲の雑音や騒音を拾わないためにイヤホンやヘッドホンは必須のアイテムですが、有線だと線が絡まったり、ジャックが抜けてしまうリスクもあるほか、見た目もあまりよいものではありません。ビジネスシーンを考えるとワイヤレス製がおすすめです。
ワイヤレス充電器
置くだけで充電できる手軽さと、「Qi」に対応しているスマホなら複数機種にも使える利便性が魅力のワイヤレス充電器。また、同時に複数台充電できるタイプ、時計や照明が一体型になっているタイプ、ワイヤレスイヤホンやスマートウォッチが一緒に充電できるタイプなど、メーカーによって製品も色々あるので、自分に合ったワイヤレス充電器を探してみてはいかがでしょうか。
ワイヤレスキーボード・ワイヤレスマウス
線が絡まらない、持ち運びしやすいという点では、ワイヤレスのキーボードやマウスも非常に便利です。普段ノートパソコンを使用されている方でも、自分に合った打ちやすいキーボードに変えるだけで、作業効率アップや手首の負担も軽減されますので、おすすめです。
また、マウスも持ち運びが便利なコンパクトサイズや限られたスペースで効果を発揮するトラックボールタイプなど様々ありますので、この機会にテレワーク用として新調してみてはいかがでしょうか。
腰痛防止クッション
長時間デスクワークをすることが多くなるテレワークでは、腰痛対策グッズも必須です。イスや机にこだわるのも良いですが、リビングやダイニングテーブルなどの専用スペースがない方には腰痛防止クッションがあるだけでも、かなり違います。低反発、ゲルタイプ、高反発など、素材や形も様々ありますので、自分に合ったクッションを見つけてみてはいかがでしょうか。
テレワークのメリットを活かして仕事の生産性を高めていくために
最近になってテレワークという言葉が一般的になってきましたが、実際に取り組みはじめたのはここ数ヶ月という方も多いと思います。また、会社としてもまだきちんと制度化ができてないために、個々がそれぞれ手探りしながら実施している状況で、課題が多いと感じている方もおられるでしょう。
その一方で、従来の働き方とテレワークを上手に運用することで得られるメリットもあります。そのメリットを十分に活かすためには、快適にテレワークができる環境作りが第一歩。ぜひ今回の記事を参考に、まずはできる所からテレワークの環境改善をしていきましょう。