若者のお酒離れって本当?飲酒動向を調査!
目次
お酒との付き合い方で人生が変わる?
お酒は人と人のつながりを深めてくれるツールだったり、疲れた心を癒してくれるパートナーだったり、私たちの生活に潤いを与えてくれるものです。その反面、過剰な飲酒は健康を害しますし、様々なトラブルを招くことも。ある意味、「諸刃の剣」でもあります。それだけに、お酒と上手に付き合っていけば、人生をより豊かなものにできるかもしれません。
ところが、近年は若い世代のお酒離れが進んでいるという噂もチラホラ。その真相はいかに!?ということで、世の中の人々の飲酒動向をリサーチし、若者たちと上の世代とのギャップなどを探ってみました。
あなたはお酒を愛してる?
まずは基本的な質問として、お酒が好きか嫌いかを尋ねてみました。
お酒は好きですか?
お酒を「好き」または「まあまあ好き」と答えた人は全体の53.1%と、ぎりぎり半数を超えました。性別・世代別に見てみると、男性でもっともお酒好きと思われるのは50代で、「好き」「まあまあ好き」の合計が67.4%。女性は30代が同58.5%でトップという結果です。
男性は年齢が高くなるほどお酒の愛好家が増える感じですが、女性は30代をピークにやや減っていく傾向が見られます。ただし、20代については男性が同50.5%、女性が同52.0%と全体のアベレージに近い数値をマークしており、明らかな「若者のお酒離れ」は見られませんでした。
それでは、飲酒の頻度はいかがなものでしょうか。
お酒を飲む頻度はどのくらいですか?
男女ともに上の世代ほど飲酒の頻度は増えることがわかりました。たとえば「毎日」と答えた人は、男性20代が5.7%なのに対し、男性60代は37.0%。女性も20代が2.3%で、60代は17.1%。それぞれ6~7倍もの差があるのです。お酒が好きかどうかはさほどの差がなかったのに、飲む頻度は世代によってこれほど違うのは興味深いところです。
思えば、昭和の時代なら、会社行事で宴会を行ったり、上司が部下を飲みに誘ったりということが、今よりも頻繁に行われていた気がします。そうした環境の違いが、若い世代の飲酒の頻度が低いことにつながっているとも考えられます。
では次に、誰とお酒を飲むかという質問です。
誰とどこで飲むのが楽しい?
誰と飲みに行く機会が多いですか? (複数回答)
全体では「友人」(59.7%)がトップで、「家族」(33.1%)、「同僚」(26.2%)と続きます。「友人」や「同僚」と答えた人は男女ともに若い世代が多く、「家族」はほとんどの年代の女性が男性よりもそう答えています。若い人たちは同年代の人たちとワイワイやるのが好きで、女性は家で飲むほうが安心ということなのでしょうか。
先に触れたように上司と部下で飲みにいくというシチュエーションが減っていると思われる昨今、年齢が近い人同士で飲みに行くケースのほうが多いことが想像できます。
では、飲むならどんな場所?というのが次の質問です。
どこに飲みに行く機会が多いですか?(複数回答)
飲みに行く場所は「居酒屋」がダントツの第1位で74.9%。「自宅」(52.4%)が第2位で、そこから大きく下回って「レストラン・食堂」(16.1%)、「バー・スナック」(12.4%)と続きます。
当然ながら「居酒屋」はその名の通り飲酒が主目的なので、これはうなずける結果。そして、「自宅」が健闘しているのも、家族と飲むと答えた人が多いことが裏付けています。「居酒屋」と「自宅」に関しては年代による差はあまり見られませんでした。
「レストラン・食堂」は特に男性は年代による差が大きく、20代と50代以外は低調。そもそも食事がメインの場所ですから、たとえば20代なら同僚やガールフレンドと、50代なら家族と食事をする際にせいぜい「1~2杯だけ」といった感じなのでしょうか。
そして最後にどんなお酒を飲んでいるかを聞きました。
好きなお酒って何?
よく飲むお酒の種類をお答えください。(複数回答)
圧倒的な第1位は「ビール」(66.9%)で、第2位の「焼酎」(34.6%)以下を大きく引き離す結果となりました。また、「焼酎」から「カクテル」(30.8%)、「日本酒」(25.1%)、「ワイン」(24.2%)、「ハイボール」(23.9%)までは大きな差がなく、このあたりにはお酒の多様化が見られます。
「適酒・適量」で良いひとときを
今回の調査結果をまとめると、顕著な「若者のお酒離れ」は見られませんでした。どちらかというと、お酒との付き合い方が昔の若者とは若干違ってきただけという印象です。ぜひ自分の好きなお酒を見つけて、大切な人たちとのふれあいを楽しんだり、あるいは自分自身と向き合ったりするために、上手にお付き合いしてほしいものです。くれぐれも飲酒の量はほどほどに。