調査レポートみんなのアンケート結果をご紹介

結婚観は昔と今でどう違う?男女別・世代別の結婚意識を大調査!

時代が移り変わる中で、未婚化や晩婚化、夫婦関係の在り方など、結婚観が変わりつつある日本。現在の婚姻率は1970年代前半と比べると、半分程度の水準にまで減少している点も、こうした変化の現れの1つと言えます。

では、今と昔とでは具体的にどのように結婚観が変わっているのでしょうか。そこで今回は、20-69歳の既婚者・未婚者(離婚後再婚していない方も含む)を対象に「結婚」に関する様々なアンケート調査を行いました。この結果をもとに、結婚に対する意識や考え方について、世代や性別の違いを掘り下げながら、現在の結婚観の傾向を探っていきたいと思います。

ずばり聞いてみた!「あなたは今、結婚したいですか?」ずばり聞いてみた!「あなたは今、結婚したいですか?」

現在、結婚願望はありますか?現在、結婚願望はありますか?

ないorどちらとも言えない68.2%ある31.9% 女性の回答比率ないorどちらとも言えない68.9%ある31.1% 男性の回答比率ないorどちらとも言えない67.4%ある32.6% 分からない20.8%

結婚願望がないと回答された理由は何ですか?結婚願望がないと回答された理由は何ですか?

  • 必要性を感じないから53.2%40代の割合が多い
  • お金と時間を自由に使いたいから32.1%30代の割合が多い
  • 結婚生活に自信がないから22.0%20代の割合が多い
  • 出会いがないから16.5%

はじめに、現在未婚の方を対象に「結婚願望はありますか?」という質問をしたところ、「ある」が31.9%、「ない」と「どちらとも言えない」の合計が68.2%と、あまり結婚に前向きではない方が多い傾向にあることが分かりました。理由について伺ってみたところ、20代は「結婚生活に自信がないから」、30代は「お金と時間を自由に使いたいから」、40代以降は「必要性を感じないから」という回答が目立ちました。

結婚相手に求める条件から分かった令和の結婚観!結婚相手に求める条件から分かった令和の結婚観!

結婚相手に求める条件は何ですか? 結婚相手に求める条件は何ですか?

価値観が合うこと65.9% 一緒にいて気をつかわないこと59.7% 一緒にいて楽しいこと57.8% 金銭感覚が合うこと47.5% 誠実である・嘘をつかないこと45.6% 食の好みが合うこと38.4%
  • 女性の回答比率 価値観が合うこと67.6% 一緒にいて気をつかわないこと64.9% 一緒にいて楽しいこと59.5% 誠実である・嘘をつかないこと58.1%女性が重視 金銭感覚が合うこと52.7%
  • 男性の回答比率 価値観が合うこと64.5% 一緒にいて楽しいこと56.4% 一緒にいて気をつかわないこと55.2% 金銭感覚が合うこと43.0% 食の好みが合うこと36.6%男性が重視

続いて、もし結婚するのであれば、結婚相手に求める条件として何を重視するかを伺ってみました。こちらはどの世代も「価値観が合うこと」「一緒にいて楽しいこと」「一緒にいて気を使わないこと」など、価値観や性格の一致が結婚するうえで重要と考えている方が多いことが分かりました。

男女別で見ると、男性は「食の好みが合うこと」、女性は「誠実である・嘘をつかないこと」も条件の1つとして考えている方も多いようです。また、離婚を経験されている方は「誠実である・嘘をつかないこと」「経済力があること」「容姿が好みであること」といった、より現実的な条件を重視する傾向も見られました。

また、自由回答の中には「声が好みであること」という意見もありました。毎日一緒に生活するうえで、相手の声が好きなら、ずっと話していたい気持ちになりますし、言葉以上の安心感が得られるのかもしれませんね。

結婚の経験をした人にしか分からない“リアルな結婚生活”を聞いてみた!結婚の経験をした人にしか分からない“リアルな結婚生活”を聞いてみた!

ここからは、現在既婚の方と過去に結婚の経験がある方を対象に、「リアルな結婚生活」をテーマに色々と伺った内容をご紹介します。

結婚相手と出会ったきっかけや結婚を決めた理由は何?

パートナーと出会ったきっかけは何でしたか?パートナーと出会ったきっかけは何でしたか?

  • 職場・仕事35.1%
  • 友人・知人の紹介20.8%
  • 学校7.9%
  • マッチングアプリ4.9%20~30代の割合が多い

結婚相手と出会ったきっかけは、全体では「職場・仕事(35.1%)」と「友人・知人の紹介(20.8%)」が多い傾向にありました。世代別で見てみると、20~30代の若年層は「マッチングアプリ」の回答が目立ったのが特徴的で、これも1つの結婚観の変化と言えます。

また、自由回答では「コンビニで」「下宿が一緒だった」「留学先」といった回答もありました。本記事をご覧の方の中にも、まさかこんなところで出会うなんて、というドラマみたいな経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

結婚を決めた理由は何でしたか?結婚を決めた理由は何でしたか?

一緒にいて気をつかわなくて良いから43.8% 一緒にいて楽しいから41.4% 価値観が合う人だったから35.1% 年齢的なタイミング30.7%40代以降の割合が多い 誠実である・嘘をつかないから24.4%20代or女性の割合が多い

結婚を決めた理由のTOP3は、未婚の方に伺った「結婚相手に求める条件」と同じ結果となりました。

世代別や男女別で見ていくと、20代や女性は「誠実である・嘘をつかないから」という回答が多く見られました。一方、40代以降は「年齢的なタイミング」が結婚の決め手となった方が多く見られました。

結婚するまでの流れは世代間でギャップも

続いて、指輪の購入、結婚式のスタイル、新婚旅行といった結婚を決めてから入籍をするまでの流れついて伺ってみました。

婚約指輪・結婚指輪は購入しましたか?婚約指輪・結婚指輪は購入しましたか?

  • 婚約指輪・結婚指輪とも購入した54.5% 1位60代75.0% 2位50代53.5% 3位30代46.6% 50代以降の割合が多い
  • 結婚指輪は購入した32.1% 1位40代47.6% 2位20代40.0% 3位30代39.8%
  • 何も購入していない9.6% 1位50代16.9% 2位30代10.2% 3位60代9.1%

式は挙げましたか?式は挙げましたか?

  • 挙げた72.1% 1位60代85.2% 2位50代76.1% 3位40代74.6%
  • 挙げていない17.0% 1位20代24.0% 2位30代21.2% 3位50代18.3%
  • フォトウェディングだけ行った6.6% 1位30代11.0% 2位40代9.5% 3位20代8.0%20~30代の割合が多い

結婚後に新婚旅行には行きましたか?結婚後に新婚旅行には行きましたか?

  • 行った66.6% 1位60代87.5% 2位50代64.8% 3位40代63.5%
  • 行っていない26.8% 1位30代33.9% 2位40代33.3% 3位50代31.0%
  • 行く予定3.6% 1位20代24.0% 2位30代5.1% 3位50代1.4%

これらの質問では世代別で結果に特徴が見られました。結婚相手に贈る指輪は、50代以上では婚約指輪と結婚指輪の両方を贈った方が圧倒的に多かったものの、20~40代では結婚指輪だけを購入したという回答が、両方贈った方とほぼ同程度の割合でした。

結婚式は全体的に「挙げた」という回答が多かったものの、20~30代は「挙げていない」や「フォトウェディングだけを行った」という回答が他の世代よりも多く見られました。新婚旅行についても、20代は「行った」と「行っていない(行く予定)」が同数の回答となるなど、近年は結婚までの過程にも考え方や行動の多様化が感じられます。

結婚して良かったこと・独身に戻りたくなる時はある?結婚して良かったこと・独身に戻りたくなる時はある?

結婚するとそれまでの生活スタイルとは大きく変わり、良いこともあれば、時には窮屈さを感じてしまうこともあるのではないでしょうか。この点について、既婚者の方に伺ってみました。

結婚して良かったことは何ですか?結婚して良かったことは何ですか?

  • 分からない46.0% 相手次第25.5% 認める16.9% 認めない11.6%

結婚して良かったことで男女ともに最も多かったのが「子どもを持つことができた」という回答でした。次いで「安心できる・癒やされる」「楽しい」「経済的な安定がある」「常に味方でいてくれる人がいる」といった回答が並びましたが、同じ生活を共にする相手ができたことで、付き合っていた頃とは違う楽しさや安心感を得られるのも結婚の良さなのでしょう。

独身の方が良かったと思うことはありますか?独身の方が良かったと思うことはありますか?

たまに思う35.1% ほとんど思わない29.9% 全く思わない18.9% よく思う9.3%
  • 男性の回答比率 ほとんど思わない35.5% たまに思う33.7% 全く思わない13.3%
  • 女性の回答比率 たまに思う36.2% ほとんど思わない25.1% 全く思わない23.6%

結婚生活を送る中で、結婚して良かったと感じる一方、独身の方が良かったと感じることもあるのではないでしょうか。「独身の方が良かったと思うことはありますか?」と質問したところ、35.1%の方が「たまに思う」、9.3%の方が「よく思う」と回答されました。

具体的な理由として、「ひとりの時間が持てない・少ない」「自由にお金が使えない」といったことに窮屈さを感じてしまうことが多いようです。また、「価値観の違いを感じるようになった」といった回答も多く、女性は「家事や育児が大変」という理由が2番目に多かったのも特徴的でした。結婚して子どもを持つと生活リズムが大きく変わります。それによって互いの考え方や相手に求めるものが次第に変わってきてしまうのかもしれません。

多様化する結婚の形。改めて「結婚すること」の意味を考えてみませんか?多様化する結婚の形。改めて「結婚すること」の意味を考えてみませんか?

今回の調査では、結婚願望のある方よりも、今は結婚願望がない、もしくは、あまり考えていないという方が多い結果となりました。

一昔前までは、どちらかと言えば結婚は「夫婦関係の契約を結び、幸せな家庭を築くもの」といった考えが先行しがちな風潮がありましたが、現在は、個々で自由に結婚の形や夫婦の在り方を作っていくことができるようになりつつあります。多様な結婚観が出た本レポートをきっかけに、ご自身の結婚観についても考えてはいかがでしょうか。