夏の厳しい暑さが続くことで、体のだるさや食欲が落ちるといった体調を崩してしまう夏バテ。「あなたは夏バテの経験がありますか?」のアンケート結果では、夏バテの経験がある方は58.6%と約6割に上ることがわかりました。
最近では新型コロナウィルスの影響で外出の機会が減り、エアコンの効いたおうちの中で過ごす時間が増えましたね。水分補給を怠ったり運動不足になりがちだったりと、気づかないうちに夏バテになる方も増えているようです。
そこで、みなさんは夏バテと毎年どのように向き合っているのか、10~60代の方を対象に、夏バテに関するアンケート調査を行ってみました。
夏バテになるとどのような症状が起こりやすいのか。これまで夏バテを経験した方に伺ったところ、体がだるい(78.0%)、食欲不振(47.9%)、すぐ疲れる(41.3%)といった回答が多くみられました。
男女別にみると男性は睡眠不足、女性は頭痛の症状が出たという方も多かったですが、夏バテの症状は人それぞれ。では一体どうして夏バテが起きてしまうのでしょうか。この夏バテになってしまう原因について思い当たる点についても伺ってみました。
回答の傾向をみていくと、暑さそのものだけでなく、「屋内と屋外の温度差(62.2%)」や「冷房による体の冷え(33.1%)」といった間接的な原因で体調が悪くなると感じている方も多いようです。
一昔前と違って、冷房環境が整っている現代では夏バテの原因も変化していると言われています。特に自律神経の乱れが深く関係しており、最近の夏バテ対策は暑さ対策だけでなく、温度管理や体温調整も考える必要があります。
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続いて、みなさんが実践している夏バテ対策や予防法について伺ってみました。
実践している方が最も多かったのは「水分をこまめに摂る(68.0%)」でした。厚生労働省によると、人間は普通に生活しているだけで1日に2.5Lの水分が失われます。 屋外・屋内に関わらず汗を多くかく夏場の水分補給は熱中症対策の点からも欠かせませんね。[3]
また、バランスの良い食事を心がけたり、夏バテに良いとされる成分や食べ物を摂るといった回答も多く、全体的に飲み物や食べ物など食生活を意識している方が多い傾向にあることがわかりました。
また今回は、実践した効果の有無についても伺いましたが、実践者は比較的少なかったものの「適度に運動する」「上着や羽織るものを持ち歩く」といった体温調整を目的とする方法は効果を感じる方が多いことがわかりました。
※夏バテ対策や予防法の効果については、個々の体調・生活環境等よって異なります。本記事ではアンケート調査に基づく結果を元にした内容を記載しており、効果を保証するものではありませんので、参考情報としてお考えください。
夏バテ対策や予防法もいろいろとありますが、食生活からなら始めやすいと感じる方も多いはず。そこで最後に、みなさんが夏バテ防止に適していると思う飲み物・食べ物を伺いました。
水分補給については、「スポーツドリンク(61.7%)」「麦茶(49.6%)」といった熱中症対策にもつながる飲み物が定着しているようですね。
夏の暑さで大量にかく汗には、水分の中にナトリウムやカリウムといったミネラル類も含まれています。特にスポーツドリンクには糖分も含まれていて疲労回復にも効果的なため、夏バテには適している飲み物と言えますが、過剰摂取には注意が必要です。[4]
食べ物は疲労回復やエネルギー代謝に効果的と言われるビタミンB群が多く含まれる肉類とうなぎが多い傾向に。また、トマトをはじめとした夏野菜も夏バテ防止に適していると感じる方も多いようです。
夏に旬を迎える野菜はビタミンやミネラルなどが豊富で栄養価が高いだけでなく、さっぱりと食べられるため、食欲が落ちやすい夏にはぴったりですね。
参考:夏バテ予防や解消にも!夏野菜をたくさん食べて暑い夏を乗り切ろう
年々と夏の暑さが厳しくなっていることから、屋外と屋内の気温差も大きくなっています。加えておうち時間も長くなり体調管理も難しくなりがちです。今年の夏は改めて新しい生活様式に合った夏バテ対策を考えてみてはいかがでしょうか。