家族として一緒に暮らす!2018ペット事情
目次
20代・30代が飼いたいイマドキのペットとは?
いま巷では猫を飼う人が急増しているそうで、猫カフェなる動物好きにはたまらない憩いのスポットも人気を集めています。いやいや、犬だって負けちゃいません。愛犬と散歩する飼い主さんを見かけない日はないという人も多いはず。映画やテレビでもタレント犬・タレント猫が大活躍。
では、20代・30代の人たちはどんなペットを飼っているのか、あるいは飼いたいのか、そして彼ら彼女らとどんなふうに過ごしたいのかを、ズバリ聞いてみました!
「空前の猫ブーム」って本当なの?
さてさて、ものすごい猫ブームとは言われていますが、果たして実態はいかに!? まずはそのあたりからチェックしました。
飼ってみたい(いま飼っている)ペットは何ですか?(複数回答)
今回のアンケート結果でわかったのは、若い世代が飼いたい(いま飼っている)ペットの第1位は男女ともに犬(男性34.7%、女性48.2%)ということ。空前のブームを巻き起こした猫との一騎打ちで、根強い人気を誇る犬に軍配が上がりました。とはいえ猫も大健闘。両者が第3位以下を大きく引き離しています。そんな中、ウサギも女性にはなかなかの人気(16.2%)であることがわかりました。
では、一口に「犬猫」と言っても、それぞれどんな品種が人気なのかも気になるところ。
飼っている/飼ってみたい品種は?(複数回答)
犬については、柴犬がダントツのトップ(48.7%)。もともと小型犬ですが、さらに小さい「豆柴」の人気ぶりもそこに見え隠れします。ちなみに、柴犬の祖先となる犬の骨は縄文時代の遺跡からも出土されているそうで、紀元前からずっと日本人には身近な存在のワンちゃんだったみたいです。
同じ21.5%で第2位の座を分け合ったダックスフンドとポメラニアンを含め、人気上位はすべて小型犬。昨今の住宅事情もあって、室内で飼いやすい犬種がもてはやされていることがわかります。
そして猫は、ほぼ半数の人(50.4%)がアメリカンショートヘアーと回答。フレンドリーな性格で、人間はもちろん犬や他の猫とも仲良くするけれど、ネズミを捉えるハンターとしての能力にも長けているのが特徴です。さすがにいまネズミを捕るために猫を飼う人はいないでしょうけど。
では、なぜペットを飼いたいのか?そして、飼ったらどんなふうに過ごしたいのか?それが次の質問です。
そもそも、どうしてヒトはペットを飼うのか?
ペットを飼う(飼いたい)一番の理由は?
ペットを飼う(飼いたい)理由として、3人に2人(66.8%)が「動物が好き!」もしくは「見ているだけで癒される」と答えています。
ペットとどんなふうに過ごしたいですか?(複数回答)
ところが、「ペットとどんなふうに過ごしたいですか?」という問いには「見ているだけで十分」は第3位に留まり、「家で一緒に遊ぶ」が男女ともにダントツの第1位(男性69.8% 、女性79.1%)。実際に飼い始めると、見ているだけでは物足りなくなるということなのでしょうか。
「散歩や旅行」は男女ともに第2位(男性40.7% 、女性33.1%)ですが、そもそも毎日散歩に連れ出す犬と違って、猫の場合は放置しておくのが基本。もしかすると犬を飼いたい(飼っている)人に絞れば、この答えはグンと増えていたかもしれません。
そして、ここまでのアンケート結果を裏付けるような回答が、次の2つの質問でハッキリと出てきました。
結局、ペットってどんな存在?
一番気を遣ってあげたいことは何ですか?(複数回答)
ペットに一番気を遣ってあげたいことの第1位に輝いたのは「健康状態」(66.8%)。
ペットはあなたにとってどんな存在ですか?
そして、「ペットはあなたにとってどんな存在ですか?」の答えで全体の約4分の3(74.5%)を占めたのは「家族」でした。
犬種で人気ナンバーワンの柴犬は健康で長寿の個体が多いことが特徴。さらに、猫のトップに輝いたアメリカンショートヘアーも比較的丈夫とされ、純血猫の中では長生きの傾向にあります。「健康」を第一に考える人たちにはぴったりの品種なのです。
また、人気の犬種では小型犬が上位を独占しましたが、今や大型犬でも室内で飼う家庭が増えており、「ペット」=「家族」という図式もうなずけます。
すべての答えはうまい具合につながっているわけです。
1万年じゃきかない!
ヒトとペットの長~いお付き合い
人類はいつからペットを飼うようになったのでしょうか。諸説ありますが、世界各地の遺跡で人間の住居跡や人間のお墓の中から犬の骨が見つかっており、少なくとも1万年以上前からのお付き合いではあることは間違いないようです。
犬は狩猟のサポーターとして、猫はまさにネズミ捕り役として仕事を任されることもあり、人類にとって大切な仲間であり続けました。これからも家族として、一緒に遊んでくれるパートナーとして、ずっとそばにいてくれることでしょう。